忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。梅雨が始まった第11号です。
6月に入り、初夏の陽気とともに造園・園芸の現場や地域イベントが活発に動き出している。神奈川・平塚では小品盆栽の職人技が光る「みなづき展」が、沖縄では夏の訪れを告げる「若夏の大植木市」が開幕し、生産者や職人が手掛けた緑が街を彩った。実務面では、AIや点群測量を搭載した最新CAD「RIKCAD13」のリリースが目前に迫り注目を集める一方、6月1日からの大手建材メーカーの一斉値上げや、ナフサ高騰に伴う全産業的なインフレの波が継続している。さらにトランプ政権が建設・農業機械への鉄鋼・アルミ関税を期間限定で引き下げる布告に署名するなど、道具・資材を取り巻く国際的な動きも慌ただしい1週間となった。
造園・庭職の動向
【イベント・造園】
神奈川・平塚「第31回みなづき展」開幕。手のひらサイズの小品盆栽と山野草が織りなす職人技
6月5日から7日までの3日間、神奈川県平塚市の「神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン」にて、小さくて可愛い手のひらサイズの小品盆栽とミニ盆栽の展示会「第31回みなづき展」が開催された。神奈川県小品盆栽連合会の協力のもと、職人や愛好家が日々丹精込めて仕立て上げてきた作品群が一堂に展示され、初夏の山野草との美しいハーモニーが来場者を魅了した。限られた小さな鉢の中で大自然の景観を表現する緻密な職人技や剪定技術を間近で体感できる、専門性の高いローカル催事として盛況のうちに幕を閉じた。
出典:神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン 公式発表 2026年6月
【地域イベント・文化】
沖縄「若夏の大植木市」が開幕。全国各地で初夏の植物イベントが活況
6月5日、沖縄県沖縄市登川の市農民研修センターにて「2026沖縄市若夏の大植木市」が開幕した。沖縄市花卉園芸生産組合・沖縄タイムス社が主催する恒例の風物詩で、熱帯果樹や花木、観葉植物、盆栽など市価より手頃な価格で購入できるとあって県内各地から園芸ファンが訪れにぎわいを見せた。入場無料で6月14日まで開催。また岡山県鏡野町では中国地方最大級のキスゲ約18,000株が咲き誇る「かがみのオープンガーデン2026」が恩原高原で6月6日に開幕。東京都町田市の薬師池公園では約175品種・2,200株の花ショウブが彩る「しょうぶ・あじさいまつり」も多くの来場者を集めた。大阪でのアガベの祭典「AGAVE CROSS 2026」など、多種多様な植物文化が各地を潤した1週間となった。
出典:各自治体・主催実行委員会 公式発表(複数) 2026年6月
【造園DX】
最新設計CAD「RIKCAD13」が6月8日リリースへ。5つのAI・DX新機能で設計提案が加速
エクステリア・外構・造園設計CADの最新バージョン「RIKCAD13」が6月8日(月)にリリースされることに伴い、今週、業界内で直前周知が行われ関心を集めた。最新版では、3DモデルにAI画像生成技術を適用してフォトリアルな画像を自動生成する「RIK AIパース」、設計中にリアルタイムで専門知識をアシストする「RIK AIナレッジ」、スマートフォンで撮影した点群データを直接取り込んで3D現況データ化する「点群測量DX」、エクステリアからコントラクト領域までカバーする「ビジネス領域拡大」、高品質リアルタイムレンダリングソフトとの「D5 Render連携」という5つの新機能が搭載されている。さらに従来の買い切り形式に加え、月額・年額から選べるサブスクリプション形式も新設。人手不足や現調・設計のリードタイム短縮に悩む小規模な造園会社にとって、提案の質とスピードを飛躍的に向上させる強力なDXツールとして注目されている。
出典:株式会社ユニマットリック RIK公式発表 2026年6月
道具・資材の動向
【市場・国内】
アイジー工業など大手建材の6月値上げが断行。ナフサ高騰を背景に全産業でインフレの波が継続
中東情勢の緊迫化に伴うナフサ高騰や物流費の上昇による資材インフレの波が、6月に入りいよいよ現場の実行予算に重くのしかかってきている。金属サイディングや金属屋根のトップメーカーであるアイジー工業(山形県東根市)は、6月1日出荷分より金属サイディング・金属屋根材・大型建築物用外壁材の全商品(本体・付属品)を18%以上値上げした。値上げの背景には中東情勢に伴う石油関連製品・エネルギーコストの上昇と鋼板価格の高騰がある。朝日ウッドテックの床材など外構・エクステリアに関わる大手住宅関連資材メーカーの値上げも一斉にスタートしている。また、帝国データバンクが6月2日に発表した集計(6月1日時点)によると、2026年の飲食料品値上げは予定を含め1万1,157品目に達し、早ければ6月中にも調査開始の2022年から5年連続となる年間1万品目突破が判明する見通しとなった。職人や事業者にとっては、仕入れ原価の変動をリアルタイムで把握し、見積もりの有効期限を短縮するなど、シビアな価格管理と経営防衛が強く求められている。
出典:帝国データバンク 2026年6月2日発表・アイジー工業 公式発表 2026年5月
【市場・グローバル】
トランプ政権、建設・農業機械の鉄鋼・アルミ関税を期間限定で引き下げ。道具・機械の輸出入コストに変化も
トランプ米政権は6月1日、フォークリフト・ブルドーザー・ショベルカー・コンバインなど建設・農業機械に課される鉄鋼・アルミニウム関税を25%から15%に引き下げる大統領布告に署名した。引き下げは6月8日(日本時間同日午後1時1分)から発効し、2027年末までの期間限定措置とされている。日本を含む複数の国への特例が盛り込まれた今回の措置は、農業・造園用機械を輸出入する事業者のコスト構造に影響を与える可能性がある。一方で鉄鋼・アルミニウム本体への50%関税は継続しており、鋼材コストの高止まりは変わらない情勢だ。国内資材価格の上昇と国際的な関税動向の両面から、道具・資材の調達戦略を見直す必要性がこれまで以上に高まっている。
出典:日本経済新聞 2026年6月2日
【出典・引用元について】
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