7月6日〜7月12日の刃物・道具・造園ニュース

EDGEsコラム Pick Up News

7月6日〜12日の造園・道具・園芸ニュース|削ろう会・庭木の里親・Cultivate26

忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。W杯も佳境ですね。あらためて世界で上を狙うってすごいレベルなのだと痛感します。第16号です。
今週は手道具への熱い視線、庭木の命をつなぐ新しい試み、そして北米では年に一度の園芸業界の祭典が幕を開けました。

造園・庭職の動向

【手道具・伝統技術】

専門学校生が第42回全国削ろう会・学生の部で日本一に。鉋の薄削りで並みいるプロを抑える

7月13日、NSGグループが運営する「伝統文化と環境福祉の専門学校」(佐渡島)の伝統建築大工学科3年生・伊勢脇恭兵さんが、第42回全国削ろう会(2026年6月13日〜14日、兵庫県三木市)の学生の部において日本一に輝いたことが公式発表された。全国から宮大工・大工・木工職人が集う鉋薄削りの大会で、学生が頂点に立った快挙。伊勢脇さんは次回(第43回、11月・千葉県匝瑳市)では学生の部から一般の部に進む予定で、後輩たちもすでに出場準備を進めている。手道具を磨き続けることの意味を問いかける結果となった。
出典:NSGグループ 2026年7月13日

【造園・資源循環】

大成建設と良知樹園が「庭木の里親」を実践。伐採予定の庭木3本が幸手市の研究所に移植

大成建設は7月14日、埼玉県幸手市の「大成建設グループ次世代技術研究所(さてラボ)」の緑地整備にあたり、良知樹園株式会社(静岡県焼津市)が展開する「庭木の里親」事業と連携した取り組みを発表した。住宅の建て替えなどで伐採予定だった埼玉県内の個人宅の庭木(モチノキ4m・ヤマモモ7m・カシノキ6m)を引き取り、さてラボ敷地内に移植。提供者の想いを記した銘板も掲示し、地域で育まれた緑を記憶ごと引き継ぐ。幸手市の協力のもと実現した官民協働のモデルとして注目される。
出典:大成建設株式会社 2026年7月14日

【催事・植物文化】

盆栽ブランド「石木花」がHandMade In Japan Fes 2026に出展。東京ビッグサイトで盆栽WSを開催

7月11日・12日の2日間、東京ビッグサイトで開催された「HandMade In Japan Fes' 2026」(主催:Creema)に、山形県を拠点とする盆栽ブランド「石木花(Sekibokka)」が出展し、オリジナル盆栽づくりワークショップを実施した。鉢と樹木を自分で選び仕立てる本格的な内容で、1日4回・各回6名の少人数制。石木花は種から植物を育成し、鉢も自社職人が手作りするメーカーブランドで、盆栽を日常に引き寄せる発信拠点として機能している。
出典:HandMade In Japan Fes' 公式サイト 2026年7月

海外の造園・園芸動向

【北米・業界イベント】

北米最大の園芸業界イベント「Cultivate'26」が開幕。造園・育種・小売が一堂に

7月11日、米国オハイオ州コロンバスのGreater Columbus Convention Centerにて、AmericanHort(全米園芸業界団体)主催の年次イベント「Cultivate'26」が開幕した(〜14日)。全米50州および30カ国以上から1万人を超える業界関係者が集まる北米最大の園芸見本市で、600社以上が出展。造園家・育種家・小売業者・研究者・メーカーが一堂に会し、新品種・新製品の展示や160以上の教育セッション、生産現場ツアーが行われている。日本の造園・道具業界にとっても、海外市場の動向を読む上で参照すべき場のひとつだ。
出典:AmericanHort 2026年7月

資材・市況

【資材価格動向】

「ナフサショック」が現場を直撃。塗料・防水材・床材が軒並み値上がり、一部は供給制限も

7月に入り、石油化学系資材の価格急騰と供給不安定化——いわゆる「ナフサショック」——の影響が外構・造園・建築の現場に広がっている。壁装・床材メーカーや建材各社で値上げと供給制限が相次いでおり、外構・外装工事に不可欠な防水ルーフィング(下葺材)では受注停止・出荷制限を発表するメーカーも出ている。前月のアイジー工業・フクビ化学工業に続く動きで、職人・施工会社レベルでは見積もりの即時見直しと仕入れルートの再確認が急務となっている。
出典:各社公式発表および業界報道

緑化・行政・業界動向

【国際イベント・緑化政策】

「EXPO2025 Futures Tour」広島で開幕。GREEN×EXPO 2027ブースも設置

7月11日・12日、広島コンベンションホールにて「EXPO2025 Futures Tour」が開催された。大阪・関西万博の1周年メモリアルイベントの全国キャラバン第1弾で、広島を皮切りに高松・新潟・金沢・名古屋・東京の6都市を10月まで巡回する。会場には2027年横浜国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」のPRブースも設置され、公式マスコット「トゥンクトゥンク」も登場。万博のレガシーが次の国際園芸博へとつながる節目として、業界関係者からも注目を集めた。
出典:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 2026年7月3日

【出典・引用元について】

本記事のニュース項目は、各公式発表および報道に基づきEDGEsが独自に構成・要約したものです。数値の詳細や最新の正確な情報については、引用元メディアにて直接ご確認ください。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

職人取材ライター浦田くん(浦田浩志 / EDGEs)

兵庫県神戸市出身。2000年より制作ディレクター・ライターとして活動を開始。2009年から雑誌「庭」で造園道具の連載を担当し、現在も継続中。これまでに50を超す鍛冶屋および刃物・道具メーカーを取材し、交流のある庭師は200名以上。2012年からは刃物・道具の越境ECサイト「Tetsufuku」を運営し、海外の刃物愛好家の動向にも精通する。執筆記事の一部はCiNiiにも「浦田浩志」の名で取材実績の掲載。EDGEsでは、これまでの経験とつながりをベースに、庭・造園・刃物・鍛冶屋・関連職人の世界に深入りしていきます。

-EDGEsコラム, Pick Up News

Copyright© 庭と造園、刃物と道具の情報メディアEDGEs , 2026 All Rights Reserved.