6月8日〜6月14日の刃物・道具・造園ニュース

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6月8日〜6月14日の刃物・道具・造園ニュース|全国削ろう会三木大会・鍛冶でっせ・相模原空き家協定・建材値上げ

忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。世間がワールドカップに揺れる中、空梅雨の雰囲気も出てきた第12号です。
6月8日から14日にかけて、造園と道具業界に大きな動きが。まず兵庫県三木市では、もうお馴染みの「全国削ろう会」が開催。そこに「鍛冶でっせ!」も同時開催するという大きなイベントが今週の目玉に。神奈川県相模原市では市と造園組合が県内初の空き家対策協定を締結。庭のプロが地域課題解決の担い手として正式に認められた瞬間だ。京都では老舗の植彌加藤造園が日米庭師育成プログラムの成果を公表。島根県安来市の足立美術館では専属庭師たちの初夏の現場作業が公式コンテンツとして公開された。実務面では建材値上げや資材高騰が現場の原価管理をいっそうシビアにしており、全国建設産業団体連合会が国交省への要望行動に動いた週となった。
※文中にナフサショックの記述がありますが、記事の執筆中にホルムズ海峡の開放に動きそうなニュースが出ています。最新情報を注視してください。

造園・庭職の動向

【イベント・鍛冶・道具】

兵庫県三木市で「第42回全国削ろう会三木大会」開催。同時開催の「鍛冶でっせ!」との夢の布陣が実現

6月13日(土)〜14日(日)の2日間、兵庫県三木市の「ブルボン ビーンズドーム」にて「第42回全国削ろう会三木大会」が開催された。削ろう会は1997年に名古屋で始まった伝統木工技術の全国大会で、削り手たちが鉋を使いどれだけ薄く木を削れるかを競う。厚さ0.01ミリ以下の「削り華」が舞う技術の祭典だ。今大会は「金物のまち」三木での開催となり、三木の鍛冶職人が生み出す鉋を使う「作る職人」と「使う職人」が出会う最高の舞台となった。さらに同時開催として「三木金物博覧会 第15回 鍛冶でっせ!」が実施され、地元職人による鍛冶実演や最新金物製品の展示と即売会も行われた。竹中大工道具館が協力した講演「ミクロから紐解く刃物学」も開催され、刃物の科学を深掘りする場も。木工・鍛冶・刃物が一堂に会するこの組み合わせは、EDGEsが追う職人文化の中核を象徴する2日間とも言える。
出典:三木金物商工協同組合連合会・削ろう会 公式発表 2026年6月

【造園・庭職】

植彌加藤造園が日米庭師育成プログラム「Meet the Niwashi」の実施を報告。無鄰菴での視覚障害者向けガイドも話題に

京都の老舗造園会社の植彌加藤造園(創業嘉永元年)が、米国ポートランド日本庭園の庭師とオンラインで技術共有を行うプログラム「Meet the Niwashi」の実施成果を公表した。同プログラムは日米の庭師が互いの技術と思想を交流させる育成の場として継続されており、日本の庭師文化を海外へ発信する取り組みとして国内外から注目を集めている。また、植彌加藤造園が指定管理者を務める名勝「無鄰菴」では、3Dプリンターなどを活用した視覚障害者向けの庭園ガイドが実施され、地元紙に大きく取り上げられた。日本庭園の「保存と活用の好循環」を体現する先進事例として業界内でも関心を集めている。
出典:植彌加藤造園 公式発表 2026年6月

【行政・地域連携】

相模原市が造園組合と「空家等対策協定」を締結。県内初の試みで庭のプロが地域課題の担い手へ

相模原市は6月2日、市内の造園業者27社から成る相模原造園協同組合(小山重樹理事長)と「空家等対策に関する協定」を締結した。自治体が空き家対策で造園団体と協定を結ぶのは神奈川県内で初の試みとなる。協定の目的は空き家の庭木管理をめぐる課題の解消で、道路へのはみ出しや倒木の恐れがある樹木の剪定、ハチの巣駆除などに市と組合が連携して対応する。市はホームページやリーフレットで空き家所有者への啓発を行い、組合の無料相談窓口と組み合わせることで、適切に管理されていない空き家の解消を目指す。小山理事長は「行政とのコミュニケーションがより緊密になることでスピーディーに対応できる」とコメント。造園のプロフェッショナルが地域のインフラ維持を担う先進モデルとして注目される。
出典:タウンニュースさがみはら中央区版 2026年6月11日

【庭師・現場】

足立美術館がフォトダイアリーを更新。専属庭師たちの初夏の現場作業を公開

米国の庭園専門誌が選ぶ日本一の庭園に選ばれ続けている島根・安来の足立美術館が、公式フォトダイアリーを更新し、初夏の新緑を維持するための専属庭師たちによる剪定や芝生の管理作業を公開した。広大な庭園の美観を保つための緻密な職人仕事を間近に伝えるこのコンテンツは、庭師の仕事の価値を社会に発信する取り組みのひとつとして継続されている。
出典:足立美術館 公式サイト 2026年6月

【盆栽・園芸】

岩手・花巻「東北銘品盆栽展」が開幕。内閣総理大臣賞受賞の真柏「天籟」も出展

6月14日より岩手県花巻市のホテル花巻にて、日本盆栽協会主催の「東北銘品盆栽展」が開幕した。内閣総理大臣賞を受賞した真柏・銘「天籟(てんらい)」をはじめ、職人の技が凝縮された名品が一堂に展示された。盆栽の名品を通じて職人の審美眼と長年の技術が伝わるこの催事は、東北における盆栽文化の継承の場として毎年注目を集めている。
出典:花巻温泉 公式発表 2026年6月

道具・資材の動向

【行政・団体】

全国建産連が国土交通省へ要望。資材高騰への対応と価格転嫁支援を訴える

全国建設産業団体連合会の幹部が国土交通省を訪れ、中東情勢に伴うナフサ高騰や物流費上昇による建材価格高騰への対応を求める要望書を提出した。迅速な実態調査の実施と、中小事業者が適切な価格転嫁を行えるための支援強化を強く訴えた。6月に入り各大手メーカーの値上げが相次ぐ中、現場の職人や中小事業者を守るための業界団体の動きとして注目される。
出典:日刊建設工業新聞 2026年6月

【市場・国内】

6月値上げ後の建材市場が一段と緊迫。ナフサショックが30社超に拡大

先週の大手各社の6月一斉値上げを受け、建材・資材市場の緊迫度がさらに増している。ナフサ価格の高騰は石油化学製品全般に波及しており、建設・物流・包装資材を中心に6月値上げを断行した企業は30社を超えた。ルーフィング・断熱材・接着剤・シーリング材など工程の各段階に必要な資材が軒並み値上がりし、一部では供給制限も発生している。外構・造園工事を担う事業者にとっては、見積もりの有効期限短縮と仕入れ原価のリアルタイム把握が経営上の必須事項になりつつある。
出典:各社公式発表・業界メディア報道 2026年6月

【出典・引用元について】

本記事のニュース項目は、各公式発表および報道に基づきEDGEsが独自に構成・要約したものです。数値の詳細や最新の正確な情報については、引用元メディアにて直接ご確認ください。

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職人取材ライター浦田くん(浦田浩志 / EDGEs)

兵庫県神戸市出身。2000年より制作ディレクター・ライターとして活動を開始。2009年から雑誌「庭」で造園道具の連載を担当し、現在も継続中。これまでに50を超す鍛冶屋および刃物・道具メーカーを取材し、交流のある庭師は200名以上。2012年からは刃物・道具の越境ECサイト「Tetsufuku」を運営し、海外の刃物愛好家の動向にも精通する。執筆記事の一部はCiNiiにも「浦田浩志」の名で取材実績の掲載。EDGEsでは、これまでの経験とつながりをベースに、庭・造園・刃物・鍛冶屋・関連職人の世界に深入りしていきます。

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