10月1日〜10月18日の刃物・道具・造園ニュース

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10月1日〜18日の造園・刃物ニュース|ZŌEN・関市刃物まつり・燕三条 工場の祭典

忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。今号は10月1日から18日までをまとめた第21号です。秋の雰囲気が出てきましたが、今年は夏も暑い日が例年よりも少なく、気持ち良い気候が長続きしそうな気がします。

10月前半は、刃物と庭の産地イベントが相次ぎました。燕三条の工場の祭典に始まり、安来、関、香美市と刃物まつりが続き、締めくくりには川崎・溝の口で庭師26組による「ZŌEN」が開かれました。京都では造園の訓練生が展示庭園を公開し、幕張では園芸・アウトドアの商談展GARDEXが開かれています。

職人のイベント

【庭師の祭典】

「ZŌEN 〜動く森展〜 2026」開催。庭師26組が溝の口の屋上に3日間だけの庭を展示

10月16日(金)から18日(日)まで、川崎市高津区・溝の口の立体駐車場「eM/PARK」の屋上で「ZŌEN 〜動く森展〜 2026」が開かれた。神奈川県内外の庭師26組が技術と感性を持ち寄り、3日間だけの“動く森”をつくる催しで、4回目となる今年のテーマは「陰と陽」。17日には庭師が仕立てた能舞台で狂言「梟山伏」が上演され、18日には坪庭ワークショップなども行われた。出展には誉乃園、遊創園、松下造園、植和造園などのほか、神奈川県立相原高校や日本工学院専門学校造園科も名を連ねた。好天にも恵まれ、ハイライトとなる狂言「梟山伏」は、子どもたちからも笑顔がこぼれるなど、日本文化の素晴らしさを川崎からという主催者のコメントを裏付けるものだった。
象徴的だったのは、毎年4月に静岡駅ビルのPARCOで開催されている「天空の坪庭展」のメンバーが多数、出展していたことだ。庭展同士の交流が盛んなことを裏付ける動きだが、両庭展には共通点がある。それは若手のバックアップだ。天空の坪庭展には三島高校が、ZŌENには相原高校が出場していることは、業界の未来として非常に明るい動きになっている。
出典:株式会社Den(PR TIMES)2026年10月2日

「ZŌEN 〜動く森展〜 2026」の様子

「ZŌEN 〜動く森展〜 2026」の様子

【産地イベント】

第59回関市刃物まつり開催。古式日本刀鍛錬の観覧は事前申込制に

10月10日(土)・11日(日)、岐阜県関市で第59回関市刃物まつりが開かれた。本町通り商店街の刃物大廉売市には約40の刃物会社が出店し、包丁やはさみ、ナイフなどを販売。関鍛冶伝承館の日本刀鍛錬場では古式日本刀鍛錬が公開された。今年の古式日本刀鍛錬の観覧は事前申込制(各回130名、抽選)で、日本刀の高い人気を裏付けている募集方法だ。伝承館は9月からリニューアル工事で休館しているが、鍛錬場は引き続き使われている。同時開催の第34回関アウトドアズ・ナイフショーには、国内外のナイフメーカーが集まった。
出典:関市 2026年9月25日・9月29日/岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」

「燕三条 工場の祭典2026」、158カ所の工場・工房が門戸を開く

10月1日(木)から4日(日)まで、新潟県の燕市・三条市一帯で「燕三条 工場の祭典2026」が開かれた。普段は一般公開されていない工場や工房を一斉に開放し、見学や体験ができるオープンファクトリーの催しで、今年は158カ所が参加した。包丁や工具に限らず、凧や鋳物、木工、爪切りなど、多彩なものづくりの現場を巡ることができ、無料・事前予約制のオフィシャルバスツアーが用意され、こちらも盛況だった。
出典:シビレ株式会社(PR TIMES)2026年9月30日/いこーよ

第28回やすぎ刃物まつり。古代たたらの復元操業も

10月3日(土)・4日(日)、島根県安来市の和鋼博物館とその周辺で、第28回やすぎ刃物まつりが開かれた。全国の有名産地から業者が集まり、刃物の展示販売や包丁研ぎ(1丁1,000円)、手作りナイフ教室などを実施。アウトドアナイフショー2026も同時に開かれた。また、10月1日から3日にかけては「古代たたら復元操業」も行われ、鉄とたたらの町ならではの催しとなった。
出典:安来市観光協会

土佐打刃物の産地・香美市で第43回刃物まつり

10月17日(土)・18日(日)、高知県香美市の鏡野公園で「第43回 刃物まつり&山田のかかしコンテスト」が開かれた。香美市は伝統工芸品・土佐打刃物の産地で、会場では土佐打刃物の展示販売のほか、鍛冶屋職人による刃物研ぎコーナーが設けられた。17日には国際抜刀道連盟高知支部による抜刀術の披露も。「土佐の豊穣祭 物部会場」を兼ね、高知工科大学の大学祭とも同じ日程で開かれた。
出典:香美市商工会

【造園のPR】

全国造園フェスティバル、ソレイユの丘でGREEN×EXPO応援企画も

10月11日(日)、神奈川県横須賀市の「長井海の手公園ソレイユの丘」で、「全国造園フェスティバルINソレイユの丘」が開かれた。公園やまちの緑をつくり、育て、守る造園の仕事と魅力を体験してもらう催しだ。今回は2027年に横浜で開かれるGREEN×EXPO 2027の応援企画として、園芸博にちなんだクイズや花の種の配布も行われている。全国造園フェスティバルは、日本造園建設業協会が例年10月を中心に全国各地で開催。年々、各地域の特色を盛り込んだものになっており、今後も注目だ。
出典:長井海の手公園ソレイユの丘 公式サイト/国土交通省

【人材育成】

京都造園高等職業訓練校の訓練生が、京都府立植物園で展示庭園を公開

10月15日(木)、京都府造園協同組合が、京都造園高等職業訓練校の第51期訓練生による展示庭園の公開を案内した。テーマは「瑞を湛える(みずをたたえる)」。会場は京都府立植物園の正門側、未来くん広場前の園路東側で、展示期間は11月26日(木)午後3時まで。訓練生が日ごろの学びの成果を生かして作庭したもので、毎年恒例の展示となっている。入園料は一般500円。
出典:京都府造園協同組合 2026年10月15日

道具・展示会

【機械】

STIHL、新バッテリー「ALLPRO」と電動チェーンソー「MSA 260 C-O」を国内発表

10月8日(木)、STIHL(シュティール)が、プロ向けの新バッテリープラットフォーム「ALLPRO」と、これに対応する電動チェーンソー「MSA 260 C-O」を都内で発表した。創業100周年を迎えた同社は、日本語表記を4月に「スチール」から、ドイツ語の発音に近い「シュティール」へ改めている。ALLPROは8月に欧米で先に発売されたバッテリーで、EDGEsの週刊ニュースでも8月号で取り上げている。
出典:GetNavi web 2026年10月9日/株式会社スチール(PR TIMES)2026年4月16日

【展示会】

GARDEX 2026が幕張メッセで開催。「パーク&公共デザイン ゾーン」を初開設

10月7日(水)から9日(金)まで、幕張メッセで第20回GARDEX(国際ガーデン&アウトドアEXPO)が開かれた。園芸、アウトドア、空間デザインに関する商材が集まる商談展で、ホームセンターや園芸店のほか、造園業者、工務店、設計事務所などのバイヤーが来場する。今回は、公共空間の価値づくりへのニーズに応えて「パーク&公共デザイン ゾーン」を初めて設けた。同じ会期で、工具・金物の専門展TOOL JAPANも開かれた。
出典:GARDEX公式サイト/みどりシゴト新聞

海外の動向

【日本庭園】

米ツーソンの「Yume Japanese Gardens」が再開。植物園が取得し、1年以上かけて改修

10月11日(日)、米アリゾナ州ツーソンの日本庭園「Yume Japanese Gardens」が再開した。2013年に、日本で15年暮らしたベルギー出身の創設者が開いた庭園で、来園者の減少で維持が難しくなったことを受けてツーソン植物園が取得。1年以上かけて灌水設備の更新、土壌の再生、池の再建、建物の改修を進めた。日本庭園の専門家として造園家のTakuhiro Yamadaさんを迎え、現在もオンラインで助言を受けているという。
出典:Arizona Daily Star 2026年10月10日

【出典・引用元について】

本記事のニュース項目は、各公式発表および報道に基づきEDGEsが独自に構成・要約したものです。数値の詳細や最新の正確な情報については、引用元メディアにて直接ご確認ください。

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浦田浩志(EDGEs編集長)

職人、造園、道具、刃物を取材するジャーナリスト、著述家。EDGEsとTetsufukuの創業者。2000年から制作ディレクターとして活動。2009年から、庭師の道具とそれを作る職人を取材する連載を続け、庭師や鍛冶職人などの取材実績は200名以上。2012年からは刃物・道具の越境ECサイト「Tetsufuku」を運営し、海外の刃物愛好家の動向にも通じる。EDGEsでは、これまでの取材とつながりをもとに、庭・造園・刃物・鍛冶屋と、それを支える職人の世界を記録していきます。プロフィールと仕事の実績は公式サイトをご覧ください。

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