忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。今号は7月27日から8月31日までの5週分をまとめた第19号です。記述日は10月24日。間が空いてしまって申し訳ございません。
7月28日には熊本で最大震度7の地震が起こり、その被災地を猛暑が襲う、厳しい夏となりました。お盆を挟むこの時期はイベントが少なめですが、燕三条や関では鍛冶職人が夏休みの来場者を迎え、東京では刀職者の一年の成果が並びました。海外ではシアトルの日本庭園で、日本の石工による石垣づくりが始まっています。
刃物・鍛冶の動向
【産地イベント】
燕三条じばさんサマーフェア2026開催。三条鍛冶職人が家庭の包丁を研ぐ
8月1日(土)から9日(日)まで、新潟県三条市須頃で「燕三条じばさんサマーフェア2026」が開かれた。燕三条地域のメーカーによる日替わりの実演・直販に加え、8月8日(土)には三条鍛冶職人がご家庭の包丁を研ぐコーナー(有料・1人3丁まで)を設置。創業100年を超える爪切りメーカーの創業時の製品や道具を集めた特別展示や、鎚起銅器の「形づくり」体験、鍋・フライパン・包丁の金物リサイクル回収も行われた。
出典:にいがた観光ナビ
関刃物文化継承会「ナイフづくり教室と昭和関おもしろナイフ展」開催
8月1日(土)、岐阜県関市の「せきてらす」で、関刃物文化継承会による体験イベント「ナイフづくり教室と昭和関おもしろナイフ展」が開かれた。教室では、ナイフ工房 継の中村誠一さんを講師に、参加者が折りたたみナイフの組み立てと仕上げに取り組んだ(定員10名・参加費5,000円、申込は事前に締め切り)。あわせて展示「昭和関おもしろナイフ展」も行われ、刃物のまちの夏休みを彩った。
出典:関刃物文化継承会 note 2026年6月5日
【職人と市場】
RISE KANSAI 2026、「会場で買える文化」に堺打刃物が出展
8月26日(水)、大阪・なんばHatchで開催された「RISE KANSAI 2026」で、職人の逸品を会場で購入できる企画「会場で買える文化〜職人の逸品が集結〜」が設けられた。堺打刃物からは、ブランド「堺孝行」で知られる1947年創業の青木刃物製作所が出展。ほかにも吉野杉の器や丹波焼などが並び、ビジネスイベントの場で伝統産業の製品を手に取れる機会となった。
出典:Letter Release 2026年8月23日
【展覧会】
刀剣博物館で「2026年度現代刀職展」。刀工・研師の一年の成果が並ぶ
8月1日(土)から30日(日)まで、刀剣博物館で「2026年度現代刀職展 今に伝わるいにしえの技」が開かれた。刀工や研師をはじめとする刀職者が、一年をかけて取り組んだ成果を発表するコンクール展だ。産地の刃物まつりとは違い、作品として仕上げられた刀職の仕事に触れられる場であり、現代に受け継がれる職人技術の到達点を一度に見られる機会となった。
出典:刀剣博物館 2026年度 年間スケジュール
造園・庭園の動向
【庭園】
大濠公園日本庭園でナイトアート「世解-SEKAI-」開幕。2027年3月末に一時休園へ
8月1日(土)、福岡市の大濠公園日本庭園で、ナイトアートイベント「世解-SEKAI-」が始まった(12月31日まで、原則月曜休園)。2025年7月から2026年6月まで開いた前回の「宙-SORA-」には、期間中67,500人が来園した。今回は日本庭園が2027年3月31日に一時休園するのを前に、「ありがとう日本庭園」企画の一環として開くとしている。休園の理由や期間は、この告知では示されていない。
出典:大濠公園 お知らせ 2026年7月23日
【国際イベント】
GREEN×EXPO 2027、開幕200日前。来場日時予約の詳細とクルー600人の募集
2027年3月19日に横浜で開幕する「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」は8月31日、開幕200日前を迎えた。8月5日には「世界を迎える、600人。」と題してクルーの募集を開始。8月27日には、9月18日から始まる入場チケットの来場日時予約の詳細を発表し、混雑緩和と安全な運営のため、会場内の一部展示にも観覧予約を導入するとした。
出典:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会 2026年8月5日・8月27日
【人材・教育】
修成学園が造園のショートドラマを公開。京都造園高等職業訓練校は聴講制度を案内
8月20日(木)、学校法人修成学園が造園の仕事を描いたショートドラマを公開した。テーマは「作って終わり」ではないものづくりで、10年後の景色を逆算して手を入れる造園のリアルを描く。8月12日(水)には京都府造園協同組合が、創立51年を迎え1,000人を超える修了生を送り出してきた京都造園高等職業訓練校の「聴講制度」を案内した。担い手の入口を広げる動きが続いている。
出典:PR TIMES 2026年8月20日/京都府造園協同組合 2026年8月12日
【災害】
令和8年熊本地震、最大震度7。水前寺成趣園は2日後に、熊本城は16日ぶりに開園
7月28日(火)16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とするM7.1の地震が発生し、宇城市と氷川町で最大震度7を観測した。気象庁はこの地震を「令和8年熊本地震」と命名。国の名勝・史跡である水前寺成趣園は、安全確認のため翌29日を休園とし、30日から通常開園した。熊本城は石垣の崩落などの被害を受けて臨時休園となり、8月13日に16日ぶりに開園した。
※被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
出典:気象庁 2026年8月10日/水前寺成趣園 公式サイト 2026年7月29日/熊本日日新聞 2026年7月28日/熊本朝日放送 2026年8月13日
【市況】
8月の鋼材市況、流通で値上げの動き。熱間ダイス鋼は5万円上昇
日刊鉄鋼新聞の市場価格欄によると、8月18日に東京の熱間ダイス鋼が5万円値上がりした。8月31日には、阪和ダイサンがH形鋼・一般形鋼の7,000円値上げに8月下旬から着手したと報じられ、メーカー建値との格差解消を目指すという。一方、大阪製鉄は9月契約の一般形鋼の販売価格を据え置いた。工具鋼や構造用鋼の値動きは、刃物や造園資材のコストにじわりと波及していく。
出典:日刊鉄鋼新聞 2026年8月18日・26日・31日
【展覧会】
国立国会図書館、企画展示「冒険する園芸 ―庭先から世界へ」の開催を発表
8月4日(火)、国立国会図書館は企画展示「冒険する園芸 ―庭先から世界へ」の開催を発表した。会期は東京本館が10月2日(金)から31日(土)まで、関西館が11月13日(金)から28日(土)まで。東京本館では関連の講演会も開く。開催時間や休館日、講演会の申込方法は、展示会案内ページで案内されている。
出典:国立国会図書館 2026年8月4日
海外の動向
【日本庭園】
シアトル日本庭園が再開。15代目石工・粟田純徳さんが伝統の石垣を積む
米シアトル日本庭園は7月28日(火)、北側擁壁の改修に伴う全面閉園(6月22日〜7月27日)を終えて再開した。総額280万ドルの事業で、劣化した玄武岩の擁壁を、日本の伝統的な石垣様式の花崗岩の壁に積み替える。工事を率いるのは15代目の石工・粟田純徳さん。日米の職人チームが伝統的な道具だけで一石ずつ積み上げていく。北側は11月まで閉鎖し、来園者は作業の様子を見学できるという。
出典:Seattle Parks and Recreation/Seattle Japanese Garden
米カーメル市の日本庭園、今秋から拡張工事へ
8月6日(木)、米インディアナ州カーメル市の地元紙が、市庁舎南側の日本庭園の拡張計画を報じた。庭園の北側は今年、国際的に知られる造園家ホイチ・クリスさんの設計で再整備され、再開している。今秋からは2つの池を視覚的につなぎ、流れる水の音を取り入れる工事に着手し、将来的には南側の池全体へ庭園を広げる構想だ。庭園は2009年、姉妹都市・河内長野市との友好15周年を記念して開園した。
出典:Current 2026年8月6日
【道具・機械】
STIHL、新バッテリー「ALLPRO」を発売。ケルヒャーとの共通規格に
独STIHLは8月1日(土)、プロ向けの新バッテリーシステム「ALLPRO」を販売店で発売した。既存のAPシステムと完全な互換性があり、米国でも8月3日に発売を発表している。7月にはケルヒャーとのバッテリーアライアンスを発表しており、ALLPROは両ブランドのプロ機材の共通規格となる。ケルヒャーは2027年1月1日から新バッテリーと対応機を投入する予定で、林業用ウインチなど他社機器への採用も広がる見込みだ。
出典:STIHL プレスリリース 2026年7月2日/PR Newswire 2026年8月3日
【出典・引用元について】
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