Milwaukee Toolの新型の充電式刈払機「M18 F2GTR」が日本上陸 ― ダブルバッテリーでガソリン機並のパワーを

EDGEsコラム 発見!造園関連の新製品

ミルウォーキーのダブルバッテリー充電式刈払機「M18 F2GTR」が2026年4月に日本上陸 ― 36ccガソリン機クラスのパワーをバッテリー2本で実現

アメリカのプロ向け工具ブランド、ミルウォーキーが充電式刈払機を日本に投入 ― 36ccガソリン機クラスのパワーをバッテリー2本で実現

アメリカのプロ向け電動工具ブランド、ミルウォーキー(Milwaukee Tool)の日本法人であるミルウォーキーツール・ジャパン合同会社が、2026年4月よりM18 FUEL シリーズの充電式刈払機「M18 F2GTR」の国内正式販売を開始した。欧米では先行発売済みの製品で、M18バッテリーを2本装着することで36ccクラスのガソリン刈払機に匹敵するピークトルクを実現している。国内の充電式刈払機市場にとって、マキタ・HiKOKI以外からのプロ向け上位機種の本格参入という点で注目に値する製品だ。

エンジン機と充電式の間にある「パワーの壁」の打破に挑む!

草刈り現場でエンジン式刈払機が選ばれ続けてきた最大の理由はパワーの安定感だ。充電式への移行が進むなかでも、密生した雑草や傾斜地など負荷のかかる場面では、エンジン機のトルクに充電式が及ばないというケースが残っていた。M18 F2GTRはこの課題に対し、18Vバッテリーを2本並列搭載する「ダブルバッテリー構成」で挑んでいる。(チェックポイント:バッテリー2本同時使用が前提の仕様のため、バッテリー1本のみでの使用はできない)

電動になって何が進化したのか

M18 FUELテクノロジーによる負荷時の回転維持

ミルウォーキー独自のM18 FUELテクノロジーは、高負荷がかかった状態でも回転数が落ちにくい制御を実現する。草刈り作業では密集した草や根に刃が当たる瞬間に大きなトルクが必要になるが、この場面での回転維持が「止まらず刈り続ける」作業感につながっている。さらにM18 F2GTRはソフトスタートをあえて抑制してトップスピードへの到達を優先し、ON/OFFのレスポンスをはっきりさせた設計となっている。(チェックポイント:起動時の急加速には慣れが必要な場面もある)

REDLINK PLUSインテリジェンスによるモーター保護

ミルウォーキーのREDLINK PLUSシステムは、過負荷・過熱・過放電を検知してモーターとバッテリーを保護する。工具とバッテリーが連携した保護制御により、ハードな現場での連続使用時でも機器の寿命を維持する設計だ。

ループハンドルによる取り回しの良さ

M18 F2GTRはループハンドルのみの設定となっている。庭園・外構現場で多い「障害物の多い場所での地際の草刈り」「植栽境界際の細かい作業」などでは、ループハンドルの自由な持ち替えが活きる。刈込幅はカバーのカッタ位置の調整により380mmと432mmの2段階から選択できる。(チェックポイント:Uハンドル・ツーグリップには非対応。斜面作業など特定の現場環境でUハンドルの安定性を好む作業者には注意が必要だ)

チップソーへの対応について

M18 F2GTRはナイロンコードカッター専用機であり、チップソーには非対応だ。対象用途をナイロンコードでの草刈りに特化した製品コンセプトによるもので、造園・外構現場でチップソー切断が必要な場合は別の機種との使い分けが前提となる。芝地・法面・庭園の草刈りに特化した現場ではその分だけシンプルに扱える一台でもある。

すでに使った人の声の概要

日本国内での発売は2026年4月と直近のため、国内ユーザーレビューはまだ限られている。欧米の先行ユーザーや国内の先行入手者の声を見ると、「エンジン機と変わらない力で刈れる」「ループハンドルで細かい場所の作業がしやすい」という好評価が見られる。一方で「バッテリーは大容量モデルの使用を推奨」「5.0Ahバッテリーで30〜40分程度が連続作業の目安」という使用感も報告されている。既にM18バッテリーを複数持っている事業者であれば、バッテリー共用の恩恵が大きい。(チェックポイント:M18 F2GTR国内固有のレビューは今後積み上がる段階)
※既に使ったユーザーの声は一般的な物販サイトやフォーラムからの情報をざっくりと見て回った雑感になります。詳細についてはご自身でご確認ください。

スペック

  • 本体希望小売価格:74,800円(税抜)/82,280円(税込)
  • 5.0Ahバッテリー×2+充電器キット:102,800円(税抜)/113,080円(税込)
  • バッテリーシステム:M18(18V×2本装着・実質36V動作)
  • 無負荷回転数:低速 0〜4,900min⁻¹/高速 0〜6,200min⁻¹
  • 刈込幅:380mmまたは432mm(カバー調整による切替)
  • 対応コード径:2.0mm/2.4mm
  • ハンドル形式:ループハンドル
  • チップソー対応:非対応(ナイロンコード専用)
  • 重量:5.4kg(バッテリー非装着時)
  • 本体寸法:長さ1,854×幅356×高さ241mm
  • 付属品:ナイロンコードカッター・飛散防止ガード・肩掛けベルト/取付金具・ループハンドル/取付金具・レンチ×2・ロックバー(バッテリー・充電器は別売)

ミルウォーキーについて

1924年創業のアメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー発祥の電動工具メーカー。「Nothing But Heavy Duty」を掲げ、プロ向け製品に特化した開発を続けるブランドで、世界で初めてリチウムイオン電池式コードレス電動工具を市場投入したことでも知られる。日本法人はミルウォーキーツール・ジャパン合同会社(東京都板橋区)。

日本での発売状況

2026年4月より正式発売。ミルウォーキー公式オンラインストアおよび国内取扱販売店にて購入可能。
メーカー:Milwaukee Tool(アメリカ)|発売日:2026年4月(日本)|参考価格:74,800円(税抜・本体のみ)|Milwaukee公式サイト(日本)

EDGEs備考

造園・外構の現場ではマキタとHiKOKIの二強が圧倒的な支持を得ているが、ミルウォーキーはここ数年で日本のプロ向け工具市場への足場を着実に固めつつある。M18 F2GTRの日本投入は、充電式刈払機の「エンジン機置き換え」という課題にアメリカ流のアプローチで挑む一台だ。チップソー非対応という制約はあるものの、すでにM18バッテリーシステムを持つ事業者にとってはバッテリーを共用できる点が合理的な判断材料になる。日本市場でどこまで受け入れられるか、二強との比較の文脈で引き続き注目していきたい。

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職人取材ライター浦田くん(EDGEs)

兵庫県神戸市出身。制作ディレクター・ライター。雑誌「庭」での連載をきっかけに40名以上の鍛冶屋さんおよび10社を超す刃物や道具のメーカーを取材。庭師や造園をキーワードに、各種取材を展開している。EDGEsでは、これまでの経験とつながりをベースに庭/造園、刃物/鍛冶屋を中心にした情報発信を行っている。

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