忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。梅雨も明けて一気に炎天下の真夏がやってきた7月下旬の第18号です。
今週は祇園祭がいよいよ後祭の巡行で大詰めを迎え、夏の土用と大暑が重なる一週間でした。海外の造園・刃物業界では今週も目立った大きな動向は見られませんでした。特に外で仕事をする造園と火を扱う鍛治にとっては厳しい季節。梅雨から真夏にかけての時期は開催されるイベントがかなり少ないのも毎年のことです。
造園・庭職の動向
【伝統行事と職人の仕事】
祇園祭「後祭 山鉾巡行」挙行。巡行直後には職人の手で即日バラシ
7月24日(金)、京都・祇園祭の「後祭 山鉾巡行」が烏丸御池を9時30分に出発した。橋弁慶山を先頭に11基の山鉾が都大路を進み、前祭(7月17日)とは逆向きのルートで巡行が行われた。巡行終了後の同日午後、釘を使わずに縄絡みで組み上げられた山鉾の即時解体(バラシ)が始まった。酷暑のなか手道具を用いて大型の伝統構造物を迅速かつ安全に解体・収蔵するこの作業もまた、長年にわたり受け継がれてきた職人仕事のひとつだ。
出典:公益財団法人祇園祭山鉾連合会・八坂神社 公式情報
【伝統暦と現場実務】
夏の土用(7月20日〜)と一の丑(7月26日)。造園に伝わる「土用の土犯し」の禁忌
7月20日(月)から夏の土用が始まり、7月26日(日)に「一の丑」を迎えた。陰陽五行説に由来する「土用の土犯し(つちおかし)」は、土公神が土中に宿るこの時期に穴掘りや樹木の移植など「土動かし」を慎むべきとする古くからの職人の禁忌だ。現代の施工現場では工程管理が優先されるものの、老舗造園業者や寺社庭園の職人のあいだでは今も意識され、人も植物も夏バテ・熱中症防止の節目として捉えられている。
出典:国立天文台「暦要項(2026年)」
行政・気象・現場安全
【気象・現場安全】
二十四節気「大暑」(7月23日)到達。熱中症警戒アラートのなか、造園現場は早朝シフトへ
7月23日(木)、二十四節気の「大暑(たいしょ)」を迎えた。各地で猛暑日が続くなか、環境省から熱中症警戒アラートが発令される地域も相次いでいる。屋外作業が中心となる造園・外構現場では、朝6〜7時台からの早朝作業シフトの導入、暑さ指数(WBGT)に基づく強制休憩の徹底、新植樹木の根鉢乾燥を防ぐ早朝・夕方の灌水体制の再確認など、職人の安全管理体制が強化される時期となっている。
出典:国立天文台「暦要項(2026年)」/環境省・気象庁「熱中症予防情報サイト」
【都市公園・緑地管理】
花火大会・夏祭りシーズン本番。都市公園・河川敷の緑地養生と事後管理が集中
7月下旬は全国の河川敷や都市公園で花火大会・夏祭りが集中する時期だ。数万〜数十万人規模の来場者が集まるイベントに備え、公園緑地を管理する造園業者や指定管理者は、立ち入り禁止区域のフェンス設営、花壇・樹木周辺の保護養生を実施。翌朝には早朝からのゴミ回収と緑地ダメージの点検作業が行われる。普段は見えにくい、都市の緑を守る造園管理者の現場対応が集中するシーズンだ。
出典:各自治体公園緑地課・公園指定管理者
緑化・行政・業界動向
【国際イベント・緑化政策】
GREEN×EXPO 2027、開幕600日前へ。熊本サミットへの参加発表で国際発信が加速
2027年3月19日開幕の「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」は7月27日、開幕600日前の節目を迎えた。7月23日には2027年国際園芸博覧会協会が、熊本で開催された「グローバル・ネイチャーポジティブ・サミット2026」への参加を公式に発表。また6月30日〜7月1日にはパシフィコ横浜で国際参加者会議(IPM)が開催され、74カ国・6国際機関が集結した。国内外での認知拡大と機運醸成が、開幕に向けて着実に加速している。
出典:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会 2026年7月23日/観光経済新聞
【出典・引用元について】
本記事のニュース項目は、各公式発表および報道に基づきEDGEsが独自に構成・要約したものです。数値の詳細や最新の正確な情報については、引用元メディアにて直接ご確認ください。