4月26日〜5月3日の刃物・道具・造園ニュース|天空の坪庭8開催と荒波の鋼材関税

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4月26日〜5月3日の刃物・道具・造園ニュース|なにわの坪庭展、北米散水禁止施行

4月最終週からGWにかけて、造園・刃物業界は動きが盛んになり、たくさんのニュースが確認された。まず、大阪では堺の出雲大社大阪分祠で「なにわの坪庭展」が開催。盛況だった様子はInstagramなどで見ることができる。関西を中心に全国から集まった庭師たちが1坪の世界を競い合った。また、「庭の日」やGWに合わせて全国各地において文化発信やイベントが開催。燕三条の工場蚤の市、京都の月桂冠創業家旧邸での庭園特別公開と、職人と庭の「今」を感じさせる動きがあった。。一方で、北米の散水禁止施行は気候変動が庭の概念そのものを変えていくことを予感させるものだ。この季節は、まさに庭が魅力的な季節。梅雨までに大きな良いニュースがたくさん出てくることを願ってやまない。

造園・庭職の動向

【イベント・造園】

「第3回なにわの坪庭展」開催。関西・全国から21組の庭師が1坪の世界を競作

4月25日から27日の3日間、大阪府堺市東区の出雲大社大阪分祠にて「第3回なにわの坪庭展」が開催された。堺市・南河内地域を中心に、神奈川・兵庫・京都・福岡から集まった庭師21組が、1坪(3.3㎡)という限られた空間にテーマに基づいた庭を制作・展示。大阪府立農芸高等学校の生徒も参加し、若い世代の感性による庭づくりも披露された。ワークショップや庭木の販売も実施され、入場無料とあって多くの来場者が職人の仕事に直接触れる機会となった。令和元年に「令和の坪庭展」として始まったこのイベントは、名称と場所を変えながら回を重ね、今や関西の造園業界を代表する競作展のひとつに成長している。
出典:南河内ニュース 2026年4月21日

【業界団体】

4月28日「庭の日」、全国各地で庭の魅力を発信

日本造園組合連合会(造園連)が制定する「良い庭(428)」の日を迎え、全国各地の支部で多彩な行事が開催された。公共施設での坪庭展示や庭木の剪定無料相談会、若手職人による技術実演など、地域住民へ「プロの仕事」をアピールする機会となったようだ。新年度の繁忙期の中、「庭のある暮らし」の価値を社会に発信した1日になったと言えるだろう。
出典:日本造園組合連合会(造園連) 2026年4月28日

【庭園・文化】

京都・月桂冠創業家旧邸の庭園が特別公開。小川白楊作の非公開庭園がKG+ 2026で披露

国際写真祭「KG+ 2026」の特別プログラムとして、通常非公開の月桂冠創業家・大倉家旧宅(京都市伏見区)が公開された。安藤政信の写真展『憂鬱な楽園』の会場として開放されたこの邸宅には、近代京都を代表する庭師・七代目小川治兵衛(植治)の系譜を継ぐ八代目・小川白楊(はくよう)による庭園が残る。普段は人の目に触れることのないこの庭が春の光の中で披露され、訪れた庭師やデザイナーにとって、時代を超えて残る「技術の重み」を再認識する機会となった。
出典:KG+ 2026 公式プログラムおにわさん 2026年4月21日

道具・刃物の動向

【産地・イベント】

燕三条「工場蚤の市2026」開催、職人と来場者が直接つながる2日間

4月25日・26日の2日間、新潟県三条市の「三条ものづくり学校」にて「工場蚤の市2026」が開催された。燕三条地域を中心とした工場・企業・クリエーターが集まり、アウトレット品の販売や職人直伝のワークショップ、工場遺産展など多彩なコンテンツが用意された。金属加工の産地ならではの道具や刃物が産地価格で手に入るこの機会は、毎年多くのものづくりファンを惹きつける恒例行事だ。GWを目前に、燕三条エリア全体が熱気を帯びた週となった。
出典:三条ものづくり学校 工場蚤の市2026 公式サイト

【産地・越前】

タケフナイフビレッジ、GW期間も通常営業。鍛造見学・研ぎ直し・体験教室でにぎわう

福井県越前市のタケフナイフビレッジは、GW期間中も通常営業を継続。14社の刃物会社が集う共同工房では鍛造作業の無料見学が楽しめるほか、個人向けの包丁作り体験教室も実施。産地直販のショップには国内外の来場者が訪れ、作り手と使い手が直接言葉を交わす産地ならではの光景が広がった。越前打刃物の現場を間近で体感できる場として、連休の行き先として注目度が高まっている。
出典:タケフナイフビレッジ公式サイト 2026年4月

海外・環境の動向

【規制・技術】

北米各都市、5月1日より「芝生への散水禁止」を施行。ドライガーデンへのシフト鮮明に

カナダ・バンクーバーや米西海岸の各自治体で、5月1日より夏季の水利用制限(Stage 2)が開始され、芝生への散水が全面的に禁止された。これを受け、現地の造園業界では「水を使わない庭(ゼリスケープ)」へのリフォーム依頼が急増している。日本の石組みや砂利を用いた空間構成、あるいは乾燥に強い在来種を活用したデザインが、気候変動適応の切り札として改めて注目されている。
出典:City of Vancouver 2026年5月1日施行公示

【海外・技術】

ハスクバーナ「Automower 540 EPOS」、AIビジョン搭載の最新モデルが本格稼働へ

ハスクバーナが、AIによる障害物検知と境界ワイヤーレス技術(EPOS)を搭載した「Automower 540 EPOS」を展開している。広大な公園やゴルフ場での実働が本格化しており、人手不足が深刻な緑地管理の現場において、自律型ロボットが「夜間の静かな管理」を担うスタイルがグローバルスタンダードになりつつある。前号で紹介したPANDAG Tech「G1-M1500」とともに、自律型草刈機の実用化が着実に進んでいる。
出典:Husqvarna Group 公式サイト 2026年4月

【出典・引用元について】

本記事のニュース項目は、各公式発表および報道に基づきEDGEsが独自に構成・要約したものです。数値の詳細や最新の正確な情報については、引用元メディアにて直接ご確認ください。

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職人取材ライター浦田くん(EDGEs)

兵庫県神戸市出身。制作ディレクター・ライター。雑誌「庭」での連載をきっかけに40名以上の鍛冶屋さんおよび10社を超す刃物や道具のメーカーを取材。庭師や造園をキーワードに、各種取材を展開している。EDGEsでは、これまでの経験とつながりをベースに庭/造園、刃物/鍛冶屋を中心にした情報発信を行っている。

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