忙しい造園の職人さんも、このニュースを見ておけば最新事情通になれるEDGEs週刊ニュース。今号は10月19日から11月1日までの2週分をまとめた第22号です。秋の良い天候の数日間、雨が降り続く数日間を繰り返しながら、だんだんと日没時間が早まり、冬を迎えようとしていることがわかります。次号から、毎週の発行に戻ります。
10月下旬は、東京・日比谷公園のガーデニングショーに始まり、高岡の「ツギノテ」、京都・梅小路公園の朱雀の庭、上野の小品盆栽展と、庭とモノづくりの催しが各地で続きました。東京都は、11月から都内29庭園をめぐる「秋の東京いい庭キャンペーン」を発表しています。一方で、鋼材の値上げや海外メーカーの生産移管など、道具を取り巻く市況にも動きがありました。
庭と職人のイベント
【ガーデンショー】
第24回日比谷公園ガーデニングショー2026開催。コンテスト作品や造園マーケットが並ぶ
10月17日(土)から25日(日)までの9日間、都立日比谷公園で「第24回日比谷公園ガーデニングショー2026」が開かれた。テーマは「つなげよう! 花と緑とやすらぎを -from HIBIYA-」。プロ・アマを問わず参加できるガーデンコンテスト(国土交通大臣賞ほか)の作品展示や花苗の配布のほか、花とみどりに関わる団体・企業のテント出展、「造園マーケット」などが会場を彩った。日比谷公園の開園100年を記念して2003年に始まった催しで、主催は日比谷公園ガーデニングショー実行委員会。今年も盛況だったようだ。
出典:千代田区観光協会/日比谷公園ガーデニングショー公式サイト/公募ガイド
【産地イベント】
高岡で「産地の勧業博覧会 ツギノテ2026」。128の作り手が集結
10月24日(土)・25日(日)、富山県高岡市の高岡駅直結の立体駐車場で「産地の勧業博覧会 ツギノテ2026」が開かれた。テーマは「ものづくりを未来へつなぐ」。全国から128社のクラフト作家や伝統工芸・製造メーカーが出展し、「一坪ファクトリィエリア」では70社が、高岡銅器の鋳造・研磨・着色・彫金や漆芸の工程を再現した。主催はツギノテ実行委員会、共催は高岡伝統産業青年会と高岡市。同じ会場で、若手職人団体による就職・移住向けのツアー「KOGEI LIFE DAY」も行われた。
出典:ツギノテ実行委員会(PR TIMES)/高岡伝統産業青年会(ORICON NEWS掲載のリリース)
【庭園】
京都・梅小路公園で「朱雀の庭」をめぐるトークと見学会
10月24日(土)、京都市の梅小路公園で、GREEN×EXPO 2027の関連イベント「平成から令和へ、日本庭園の魅力と未来」が開かれた。平成の庭園文化を象徴する「朱雀の庭」と、GREEN×EXPO 2027でつくられる「令和日本の庭」を手がかりに、日本政府屋外出展ディレクターの井上敏宏さん、東京農業大学グリーンアカデミーの鈴木誠さん、庭園デザイナーの烏賀陽百合さんらが語り合った。後半は、作庭に携わった井上さんらの案内で朱雀の庭を見学した。主催は国土交通省。
出典:公益財団法人都市緑化機構(PR TIMES)2026年9月24日
【盆栽】
関東最大の小品盆栽展「第34回秋雅展」、上野で開催
10月30日(金)から11月1日(日)まで、東京・上野グリーンクラブで「小品盆栽フェア 第34回秋雅展」が開かれた。主催は公益社団法人全日本小品盆栽協会。紅葉や実が色づく季節の小品盆栽を協会会員が展示したほか、全国から盆栽専門店が集まり、苗木やミニ盆栽から一級品、盆栽鉢や道具までを販売した。会場では「第2回秋雅展現代小鉢作家展」も併催され、樹と鉢の組み合わせの奥深さを紹介した。
出典:公益社団法人全日本小品盆栽協会(PR TIMES)
【ガーデンフェスタ】
石川県造園業協同組合が「第39回にわ・ガーデンフェスタ」を開催。モデル庭園を展示
10月31日(土)・11月1日(日)、金沢市の西部緑地公園にある石川県産業展示館の2号館・屋外展示場で、石川県造園業協同組合による「第39回にわ・ガーデンフェスタ」が開かれた。組合員がつくるモデル庭園の展示や、販売・即売会を実施し、来場者からの造園の相談にもプロが応対。両日とも先着100名に花や野菜の種が配られた。組合が緑化推進事業として毎年開いている催しで、今年で39回目を数える。
出典:石川県造園業協同組合/石川県産業展示館 イベント一覧
行政・展覧会
【行政】
東京都、「秋の東京いい庭キャンペーン」を発表。都内29庭園で11月14日から
10月27日(火)、東京都建設局が「秋の東京いい庭キャンペーン」の開催を発表した。会期は11月14日(土)から12月6日(日)まで。浜離宮恩賜庭園や六義園、清澄庭園などの都立庭園に加え、新宿御苑や皇居東御苑、根津美術館、八芳園、ホテル椿山荘東京など、都立・国公立・民間の29庭園が参加し、スタンプラリーや庭園のライトアップ、庭園ガイドなどを行う。都内の庭園でつくる「東京の日本庭園おもてなし協議会」の取り組みの一環だ。
出典:東京都建設局 2026年10月27日
【展覧会】
刀剣博物館で「新刀・東西の巨匠 虎徹と助広」開幕
10月24日(土)、東京の刀剣博物館で特別展「新刀・東西の巨匠 虎徹と助広」が始まった。新刀期の東西を代表する名工、長曽祢虎徹と津田助広に焦点を当てた展示で、ふくやま美術館との合同特別展。会期は12月20日(日)まで。8月の現代刀職展に続き、刀職の技を伝える展示が続く。
出典:刀剣博物館 年間スケジュール/刀剣イベントカレンダー
道具・市況
【道具・機械】
STIHL、エンジンチェーンソー「MS 300 C-M」が日本上陸
10月21日(水)、STIHL(シュティール)の日本法人が、プロ向けエンジンチェーンソー「MS 300 C-M」の10月の日本発売を発表した。長く使われてきたMS 261 C-Mの後継機で、排気量53.2cc・出力3.3kWながら本体重量は4.85kgと軽く、50ccクラスで最高の出力重量比とのこと。電子制御のM-Tronicで始動しやすく、チェーンの加速は上位機のMS 500iに並ぶとしている。英国では9月に発売されていた製品だ。
出典:株式会社スチール(PR TIMES)/top agrar/Gustharts
【市況】
東京製鐵、11月契約分の鋼材を全品種トン3,000円値上げ
10月19日(月)、東京製鐵が11月契約分の鋼材価格を、前月比で一律トン3,000円引き上げると発表した。全品種の値上げは7月契約以来4か月ぶり。電力などのエネルギーや資材関連のコスト上昇分を転嫁するもので、H形鋼はトン11万9,000円、熱延鋼板は11万1,000円となる。10月契約では鋼板類だけを値上げしていたが、今回はH形鋼や棒鋼などにも広げた。鋼材の値上がりは、刃物や造園資材のコストなどにもじわりと波及していくことは間違いなさそうだ。
出典:日本経済新聞 2026年10月19日
【展示会】
JIMTOF 2026、東京ビッグサイトで開催。944社が出展
10月26日(月)から31日(土)まで、東京ビッグサイトで第33回日本国際工作機械見本市「JIMTOF 2026」が開かれた。日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催する2年に1度の世界最大級の工作機械見本市で、944社(国内725社、海外219社)が出展。工作機械本体に加え、切削工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石・研磨材なども並んだ。刃物や道具をつくる側の設備と技術が一堂に会する場だ。
出典:東京ビッグサイト/Metalworking News
海外の動向
【道具・機械】
ハスクバーナ、第3四半期は営業赤字。電池式手持ち工具の生産を欧州からアジアへ
10月21日(水)、スウェーデンのハスクバーナが2026年第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比2%減の90億1,200万クローナで、営業損益は3億3,400万クローナの赤字に転じた。欧州の干ばつで芝刈り需要が落ち込んだことなどが響いたという。同社は、欧州の2工場でつくっていた一部の電池式手持ち工具の生産を、中国の自社工場と外部の協力会社に移し、2028年に移管を終える計画を示した。ロボット芝刈機の一部生産も、英国からチェコへ移したという。
出典:MarketScreener 2026年10月21日/Reuters 2026年10月21日
【出典・引用元について】
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